名探偵・メカ・奇想

ヤフー動画でアニメ「名探偵ホームズ」を見た。
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00114/v00630/


面白くて、懐かしくて、3話すべてみてしまった。

小学生の頃、早朝に放送していて、朝早起きして見ていたのを思い出した。


記憶の中でエンディングテーマソングのサビの部分の

「24時間あたまのなかでなにかが」

という歌詞がリピート再生されるんだけれどその先がなくて

ずっと気になっていたところ


「24時間あたまのなかでなにかがダンスしている人なんだから」

という歌詞だったことが判明して頭がすっきりした。


「24時間あたまのなかでなにかがダンスしている人」
という言葉に親近感を感じてしまって、いい表現だ・・と思う。。




第三話の監督が宮崎駿だった。


登場するからくりメカを見ていると楽しい。


「想像力に満ちていて、見ているだけで喜びを与えてくれるメカ」
というものがあると思う。


ふと、天空の城ラピュタのキャッチフレーズを思い出した。

機械がまだ機械のたのしさを持っていた時代、科学が必ずしも人を不幸にすることは決まってないころ、そこはまだ世界の主人公は人間だった・・・。


ここでいっている「機械のたのしさ」というのは
きっと宮崎駿の「奇想なイメージをもったメカたち」が
もたらしてくれるもので、
それは名探偵ホームズのなかにも息づいていると思った。




「機械のたのしさ」をもっている作品を思い浮かべてみる。


ラピュタのロボット兵とか乗り物のメカたち
タイムボカンシリーズの毎週変わるロボットたち
ピタゴラスイッチピタゴラ装置
映画のスチームボーイ
のっぽさんの「できるかな」(ちょっとちがうか・・)


これらは何かこの「機械のたのしさ」を持っている気がする。


あと最近、保坂和志の「小説の誕生」を読んで
レーモン・ルーセルの「ロクス・ソルス
という小説の存在を知って即買いをしてしまった。
アマゾンの内容の紹介文がすばらしい。

ブルトンが熱讃し、レリスが愛し、フーコーがその謎に魅せられた、言葉の錬金術師レーモン・ルーセル。言語遊戯に基づく独自の創作方法が生み出す驚異のイメージ群は、ひとの想像を超える。―パリ郊外はモンモランシー、天才科学者カントレルの奇想の発明品が並ぶ広大なロクス・ソルス荘へ、いざ、―。


ブルトンが熱讃し、レリスが愛し、フーコーがその謎に魅せられた、言葉の錬金術ルーセルの代表作。言葉と創造力だけで創られた瞠目の奇想イメージの数々は、ひとの想像を悠に超えてゆく。

早く読んでみたいけど時間がない。。


・・・といろいろ列挙してみて、
最近「奇想イメージ」がもたらす
楽しさとか気持ちよさの構造に興味あり、と思う。