ポンテギ記念日

研究室の帰り、久しぶりにセキネ、ヘライ、オンゾウとチェゴる。
チェゴヤは五反田で一番人気の韓国料理屋で(たぶん)、
おれはいつも石焼きカルビ丼ばかりを頼んでしまうのだけれど、
研究室一のゲテモノーズ(ゲテモノを好んで食す人種)のセキネが
ポンテギをオーダーして、生まれて初めてポンテギなるものを食べる。





蚕のさなぎを油で炒めるとこうなるらしい。

腹部のシマシマ模様をみた瞬間にこれはだめだ・・と思ったけれど
となりのヘライが美味しそうに食べはじめたのを見て、
モノは見ないようにして、勇気を出して食べる。


こっ、これは!


表面はカリカリしていて、しかし中身は柔らかで複雑な味がした。
例えるならば、表面はココナッツで、その中にココナッツ・ミルクが
入っているような。。


これにふさわしい説明はなんなんだろうと考えているうちに
だんだん、豊潤(ほうじゅん)な味、という表現ってこのためにあるんじゃないか!
と思われてきて、
最後には、これこそ、大地の恵みだ!と思った(笑)。
某大先生ならば「ポンテギは大地の宝石ですね」、、と言うかもしれないと
勝手に想像をめぐらしつつ、3つほど食す。




帰り、別々に精算をして、セキネがレジの人に
ポンテギと生ビール」と言ったら
レジの人がセキネの顔をはっと見て、
生まれて初めてみるような笑顔でほほえんだらしい。


ひょっとしたら、ポンテギと生ビールという組み合わせは、店員さんに
チェゴヤ・マスターであることを示す秘密の暗号だったのかもしれなくて、
もしかしたら、セキネはその組み合わせを幸運にも探し当ててしまったのかもしれない
とかと勝手に想像をめぐらす。




最後に、セキネのココロのうたを一首。


この味がいいねとあなたが言ったから
4月10日はポンテギ記念日