エヴァンゲリオン

一ヶ月ぶりに日記を書いてみて
自分が感じたこと考えたことの半分も書けないことに
がくぜんとする。
なんで文末は「思う」・「思った」ばかりなんだ?
風景描写と人物描写がないからだろうか。


というわけでしばらく文章修行モード。


今日、映画のエヴァンゲリオンを見た。
おもしろかった!
テレビ版よりも心理描写が緻密になっていて
なんといっても使徒の動きがいい!
一見の価値あり。


エヴァンゲリオンのひとつの大きな功績は
綾波レイというヒロインを生み出したことだろうと思う。
そのあとのたくさんの模倣作品をみればいかに
大きなインパクトを与えたかということがわかるのだけれど、
宮崎駿ナウシカというすばらしいヒロインを生み出したけれど
きっと綾波レイは生み出せなかったのではないだろうか
とかと考えると
男の作者が、ヒロインを生み出すプロセスというのは
いったいどういうことなのだろうか、と思う。
理想の投影?


そういえばマンガにナウシカ第1巻の巻末によると
ナウシカというのはギリシャ叙事詩オデュッセイア
登場するパイアキアの王女の名前で、感受性がとても豊かな
魅力的な女性として描かれていて、それと、今昔物語に登場する
虫愛(め)ずる姫君という野原を飛び歩き芋虫が蝶に変身する
姿に感動したりする姫君がいつのまにか同一人物になっていて生まれたらしい。


あとエヴァンゲリオンの世界観を支える
ひとつの要素として
機械がヒトの精神とシンクロする
ヒトの精神に呼応する
ということが挙げられると思う。


現代の科学技術は
バイオフィードバックとかは昔があって
脳波のα波を脳にフィードバックすると
α波を意識的に出せるようになる
という技術はあるけれど
ヒトの精神の一番よくわからないところを
検出し増幅してくれる機械をつくることは
いまだできない


先の戦争では日本の根性・気合いの精神論は、アメリカの物量の前に
破れてしまったわけだけど、
もしもそのような
気合いを増幅する機械
があったら世界はどうなるのか?
その仮想シミュレーションをしているのが
日本のロボットアニメなのかもしれないと思った。


情報科学では
A.I.(Artifical Intelligence)と並んで
I.A.(Intelligence Amplifier)という概念があって
ようは、コマンド入力の時代と比べれば
ウィンドウズのようなGUI
人々の作業効率を著しく上げていて
人々の知性を増幅したと見なせる。
コンピューターは人の知性を増幅した。


そこで、もっと精神とシンクロするような
機械はつくれないのか?と考えてみる。
なづけて
S.A.(Spirit Amplifier)


人生の壁ってやつを乗り越えることを
助けてくれる機械はつくれないものか。


"memory+"の応用範囲は
案外ここにあるのではないかと思ったりする。